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ひよわーるど(1)

まんがくらぶにて連載中の4コマ漫画が単行本化。
「4コマ史上、最弱のヒロイン」(帯裏より)である守屋ひより(表紙・黒髪ロングの子)が過ごす、特別な事態は何も起こらないのに、時々命すら危うそうな毎日が描かれている作品です。

主人公のひよりは、とにかく貧弱で虚弱で脆弱な女の子。
寒さに弱いため、冬になると不自然な程に丸々と着膨れし、暑さ(というか、厳しい直射日光)にも弱いため、夏になるとシーツを被り陽射しを避けて生活しています。
更に強風に煽られると飛んでしまいそうになるぐらいペラペラだったりするし、自らの頭部ですら時々重くてふらついてたりと、見ていて不安になってくる弱々しさ。
極めつけは、その体力の無さでしょうか。階段を歩いているだけで息切れして(実はこれに関しては僕も人のこと言えない)、杖をついたお婆さんには追い抜かれ、挙句の果てにはそのお婆さんに「使うかね?」なんて杖を差し出される始末。
付いたあだ名が"じゃっく"(弱の音読みに由来)……音だけ聞くと、何だか木登りが得意な人のようにも思えますね。

そんな彼女ですが、普段の生活は意外にも心地良さそう。
周りのクラスメイト達は虚弱な子だってことを理解しつつも普通に接してくれるし、世話好きな友人達は何かと助けてくれる、といった感じで環境には恵まれています。
で、ひより自身は学校の階段に専用の座布団や水筒を設置し、疲れた時にはそこで一休みして英気を養ったり、学校に遅れないように早く家を出てのんびりと移動したり、なんて具合に無理をせずにふわふわと過ごしてるわけです。

そういった健やかな生活のお陰か、もっと世を儚んでいたって不思議じゃないのに、実際には彼女の性格はマイペースで大雑把でてきとー。人の弱点や好物を掴んでお近付きになる術まで身に付け、何とも楽しそうに生きています。自分の弱っちさを受け止めてそれとしっかり付き合い、時にはイヤミにならない程度に利用している彼女の何とも伸びやかな姿、そして彼女と周囲の織り成す"ひよわーるど"はとても魅力的。

そんなこんなで、次元を問わずパワフルな女性が溢れている現状、漫画の中にか弱い女の子を見出そうとしているような人にオススメ……のようでいて、ひよりってば虚弱なのは体だけで、時に毒を吐いたり強かだったりするので、そういったギャップを求めてる人にこそ推せます。分かり辛いですね。



ところでこの作品のエピソードの幾らかは実話に基づいているそうです。おいおい、橘紫夕先生ってどんだけ萌えキャラなんだよ……ご本人を是非拝見してみたいなあ。

橘紫夕先生のサイトはこちら→"DEAR MINE"

関連:『となりのなにげさん』感想(1)
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うちの姉様(2)

まんがくらぶオリジナル・まんがライフMOMOの2誌で連載されている漫画の単行本、2冊目。
とにかくマイペースで自分の価値観に従って突っ走る東大生・日高涼音と、その弟・倫、妹・るる達が過ごすコミカルな日常生活を描いている作品です。

以下では主人公である涼音についてはあまり書かず、涼音への片思いが止まらずストーキングしてしまう遠野くんと、その友人である堅葉見くんについてだらだらと語りますので、作品のあらすじが知りたいって方にはすみません。彼らコンビには相当笑わせてもらってるので、どうしても記憶に残ってしまうんですよね。

というわけで、相変わらず遠野くんと堅葉見くんのやり取りが実に面白い。
涼音の好物である「フランスあげパン」を手に取り物思いに耽る遠野くんに、堅葉見くんは「俺も彼女の好物を食べたりするぞ」と声をかけます。1巻の感想でも触れましたが、堅葉見くんは妙に細かい部分まで詰められた妄想彼女と、中学生の頃から真摯に付き合っており、その好物(と設定されているもの)を自分も口にすることでラブラブ気分を味わうわけです。それは彼曰く「遠距離間接キス」とも言うべきもの。恥ずかしげも無くそういうことを口にするところも凄いですが、何よりも妄想彼女との現実における接点を作り出そうとする彼の熱意にはちょっとした畏怖すら覚えます。
そしてそんな訓示を受けた遠野くんは遠野くんで、「フランスあげパン」片手に周囲を気にしつつ公園のベンチに座り「別に食べたくなど ないのだ」なんてソワソワしているわけです。誰も聞いてないのに、頬を赤らめながらの自分への言い訳をする姿が堂に入ってて、遠野くんのツンデレっぷりはさすがやで……と感嘆。

他にも遠野くんとの色々なやり取りをもって笑わせてくれる堅葉見くんですが、個人的に1番ツボに入ったのが、彼のバイト先のジムに涼音が体験に来た際に、無料招待券を持っていたにも関わらず遠野くんにそれを敢えて渡さなかったというエピソード。
その理由が分からない遠野くんに対して堅葉見くんが放った台詞が、「妄想をして欲しかったからだ」……そう、彼は遠野くんにも妄想の楽しさ、幸福感を味わってほしかったようなのです。ただ、堅葉見くんの妄想は現実同様に上手く行かないこともあるので(むしろ今巻ではちょっとした事情があって、妄想彼女と会えない日々が続いている様子)、それはそれで辛そうな気も。
ストーキングしても咎められないし、陰から写真を撮っても通報されないし、飲み終わったペットボトルを堂々と入手しようとしても怒られないし……と、涼音のマイペース云々以前のいい加減っぷりに救われる形で、彼女の傍にくっ付いていられる遠野くんの方が幸せそうにも見えます。妄想の中ですら、彼自身のツンツンした態度は軟化しないようですしね。筋金入りだなあ。

さて、遠野くんは上記の通り涼音のストーカー(かなりガチな)として暗躍することが多いので、2人の関係の進展はとてもゆっくりしたものなんですが(ホントに前進してるかもアヤシイかもしれません)、今巻では携帯のメアドの交換が行われていて、ちょっと進歩した感じ。
涼音から持ちかけたメアド交換に対してツンツン状態になってしまった遠野くんを完全に無視して、涼音が勝手に携帯をいじっている様子を見ていると、共に奇人変人ということで割とお似合いなんじゃないでしょうか。僕は遠野くんの恋が花咲くように応援しております。あと誰か他の人に通報されないことを祈っております。

単行本巻末には遠野くんのプロフィールも掲載されているので、彼のファンは是非購入しようではありませんか。次巻ではきっと堅葉見くんの情報も入手できるに違いない……今から楽しみです。



野広実由先生のサイトはこちら→"末広八宝会"
ところで野広先生のブログって消えちゃったんですかね。だいぶ前から見られないんですが……

関連:『ダブルパティシエール!』感想(1)
『なないろレシピ』感想(1)
『うちの姉様』感想(1)
『パティシエール!』感想(4)
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全力委員長(1)

まんがライフオリジナルにて連載中の4コマ漫画が、単行本化。
タイトルの通り、いつでも全力で委員長らしくあろうとする少女の姿を描いている作品です。

期間限定の試読はこちらでどうぞ。

いつでも全力(でorな)委員長……とまあ、これだけ書くとクラスの役に立とうと頑張る少女の姿を思い描いてしまいそうですが、実際のところはそんな健気な魅力は全くありません。何故かといいますと、彼女の脳内での"委員長"というのが、クラスに君臨する絶対的な権力者とかいう教師も真っ青な役職だからなわけです。
想像してみて下さい。クラスのトップに立ったつもりの自己中でポジティブでちょっとアレな子が、それでも雑用も含めた委員長としての仕事に全力で向かっていく様子を……うわあ滑稽(←×)もとい、可愛いじゃありませんか。

この委員長、そのフザけた性格のためにお近付きにはなりたくないけど、見ている分にはとても面白いのです。
とにかく偉そうだし、クラスの頂点に立ってるはずなのに勉強も運動も人並み(以下)だし、授業中は委員長のくせに爆睡してるし……自由なんだよなあ。彼女の、何事にも束縛されない生き様には羨ましさすら感じます。
更に、その発想力も常人とはちょっと異なるわけです。委員長には眼鏡と三つ編みが付きものということで、伊達眼鏡と脱着可能な「三つ編み」までわざわざ用意してくるというのは、なかなか思いつくことじゃない。ついでに、思いついても実行に移さない。
そういうわけで、アホの子でもある委員長ってば魅力的なんです。

さてこの作品には、委員長以外にもなかなか魅力的なキャラクターが揃っています。
そんな中でも特にお気に入りなのが、副委員長を務める少年。委員長にはNo.2なんて呼ばれていますが、彼は委員長に比べるとまともな人格の持ち主です。悪いことといっても、せいぜい家に帰ってからの予習復習をサボる程度のことしかできない、根が真面目な子。
そんな常識人な彼なので、何かと委員長に迷惑をかけられてしまうわけですが、文句を言いつつもフォローしたり何だりしてる辺り、本当に面倒見がいい。そんなNo.2の彼が委員長に適した性格の子なため、対照的に委員長のおかしさが際立って面白いわけです。そういう意味では、非常にいいコンビな気がしますな。個人的には、何だかんだ2人が上手くやっていけそうなところを見せている、『凸凹コンビ』という4コマが好き(上に載せている試読ページで見られますので、是非チェックしてみて下さい)。

そんなこんなで、今後も委員長が傍若無人で突っ走ってくれること、No.2が苦い表情でそのフォローに励んでくれることに期待しております。

のしおさんのブログはこちら→"つけあげ"
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中央モノローグ線

まんがライフオリジナルで連載されていた4コマ漫画が、単行本化されました。
JR中央線沿いの8つの町(中野~武蔵境)に住む8人の女子のモノローグが、町の風景と共に描かれている作品です。

全編を通してほとんどキャラのモノローグで話が進められるので、ちょっとした慣れは必要でしょうか。といっても、絵だけでオチがついてるものも多いので、単純に文字数の多い4コマに慣れる、とかその程度の話です。
で、全体的に用いられているネタは割と大人しめなんじゃないかな。他の小坂作品に比べても、やや地味に感じてしまいます。それでも勿論ネタの処理は丁寧ですし、結構笑わされてしまうんですけどね。
そして総勢8人のヒロインですが、各々の掘り下げが少なめで物足りなさを覚える方もいるかも。単巻で終了なので、愛着が湧きそうになるところで終幕という形になってしまい、その辺りの寂しさもないことはないです。

……なんてことを書くと「それ面白かったの?」と言われてしまいそうですが、個人的には非常に楽しめました。いや、ホントに。雑誌で連載されてた時から人気があった(ような気がする)だけあります。

ヒロイン達のモノローグ、そして共に描かれる風景が、彼女達の住んでいる町のカラーを上手い具合に表現していて、その町の空気感みたいなものを味わわせてくれるのがイイ。絵の描き込みの細密さだけがリアリティを作るわけじゃないんだよなあ、とまあ当たり前のことなんでしょうが感じさせられました。

そして、描かれる町のチョイスが絶妙。これが山手線沿線や地下鉄、都電の走る町だったら、それはそれで味があって面白いんだろうけど、自分の過ごす日常に想いを馳せたくなるような読後感は生まれなかったんじゃないかなあ。
作中でも描かれていますが、中央線って真っ直ぐ一本の線がずーっと走ってるんですよね。それはもう愚直さを感じさせる程に一直線。そんな直線の上に小刻みに駅が設置されていて、その1つ1つに微妙に違ったカラーがある。だからこそ中央線に乗ると、その沿線に住んでいる人達の生活がちょっとずつ異なっている様子が、地続きになって見えるように思えたりするわけです。

そして何より僕がこの『中央線モノローグ沿線』に惹かれたのは、僕もいわゆる"中央線文化圏(何かの雑誌では、中野~国立辺りを指してました)"に、かれこれ十数年間暮らしているからなんだと思います。
この作品では特にアングラというか、カウンターカルチャー的な空気を色濃く残している、ややコアめな"中央線文化圏(中野~武蔵境。個人的には、作中で武蔵境在住のキョウコが言うように三鷹と武蔵境の間で分けるのが一番しっくり来るように思います)"を舞台にしていますが、僕はその外側の「普通の街」で日々を過ごしながら"中央線文化圏"に長いこと触れてきていて、実を言ってしまえば、昔はキョウコみたいに壁の向こう側(三鷹以東)への憧れを持っていたりもしたわけです。
そういった記憶であるとか、中央線沿線への愛着であるとかを、彼女達のモノローグを読んでいる内に喚起させられてしまったんですよね……

勿論、中央線には乗らないって方でも十分に楽しめる作品だと思います。中央線沿線もなかなか面白そうじゃん、なんて感じてほしいな。

ちなみに単行本発売に併せて「中央線フェア」なんてのも開かれているようですよ。
たまにしかライオリをチェックしていなかったため、実はこのフェアのことを知らなかったんですが、昨日たまたま吉祥寺に来ていた友人と某回転寿司屋で「これで全品…130円か あんがい安いね」なんて口走る遊びをした後、啓文堂をぶらぶらしてたらサイン色紙を発見した次第。僥倖ってヤツですね。まだサイン本もちょっと残ってたので、お近くの方は様子を見に行かれてはいかがでしょうか。

小坂俊史さんのブログはこちら→"新しい冷蔵庫"
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森田さんは無口(1)

まんがライフMOMOにて連載中の4コマ漫画が単行本化。
帯を見ると分かりますが、何でもかんでも考え込んでしまう癖がある森田真由は、要点をまとめて喋ろうとする性格も相俟って、人一倍無口。そんな彼女の生活・生態を色々な形で描いているのが、この作品です。

試読はこちらで。

あまりにも無口なため、周りの人間に勝手なキャラ付けをされてしまう事がよくある森田さんですが、彼女自身はそれに気付いていない事が多く何とものんびり。
結構素直で優しい森田さんなので、友人やクラスメイトも、無口と言う点をそこまで悪くは捉えていない辺りに実に友好な関係が見て取れます。

この漫画を読んで強く感じたのは、現実世界では女子のモノローグが聞こえなくて助かったなあ、なんて言う下らない事。
望まずテレパスとなってしまった人間の苦悩と言えば、古今東西語られてきたテーマなわけですが、僕にとって心が読めるようになったら1番ショックなのは、女の子達の内心を知り得てしまう事なんじゃなかろうか、と思った次第です。勿論、周りの人間が自分をどう捉えているかが分かるってのも怖いんでしょうが、心地良い空想に浸れなくなっちゃうってのが多分何より辛い。

閑話休題。
そんな森田さんが育った家庭環境は割と単純です。彼女の家族は、ちょっとした遊び人のお父さんと、それを冷静に攻める(誤字では無いです)お母さん。お母さんの教育の結果、森田さんは聞き上手を超えて無口に。だけど何だかんだでラブラブな2人の下で育った森田さんなので、いい娘なんです。

さて、ここらで僕の1推しのキャラについてでも。
森田さんの友達の女の子には、全員名前が与えられています。男子は残念ながら友人の域まで辿り着いているのがいないんで、無名。男は妄想でもしとけ、って感じなんでしょう。まあ実際、森田さんと仲良くなり過ぎると、幻滅しちゃう男子もいそうなんですよね。
それはともかく、何度となく登場しているにも関わらず、少なくとも単行本においては名前が明らかになっていない女の子が1人います。

最初はちょっと空気が読めないだけの、森田さんの1友人って感じでした。それが段々とストーカーチックになり、ついには他の子と森田さんが親しげにしてるのを見ると爪を噛み始める、何だちょっと怖い子に……
これまたキモさと可愛さを兼ね備えたキャラが出てきたな、と雑誌で見た時は思ったものです。彼女に名前が与えられていないのは、男子が森田さんの交友関係から排除されている事と同じ観点から説明出来たりしないかな。しないだろうな。しませんね。
それはさておき、彼女の思考は作中の男子のそれに通ずるものがあるんじゃないかな。「真由ちゃんの声しばらく聞いてないなあ」なんて言ってますが、これは彼女自身が森田さんと言葉を交わしたわけでは無く、他の誰かとの会話で森田さんの声を耳にしただけなんじゃないか、とかそもそも声を聞いたってのも彼女の妄想なんじゃ……なんて勘繰ってしまったりもします。実際、突然の事とは言え声をかけられたにも関わらず、誰の声だか分かってないシーンもあるしなあ。

なんて具合に好き勝手書いてますが、最近は雑誌の方をチェックしてないので、実はもう名前から何から全て明らかになってたりしたらアレですね。まあ仕方ない。とにかく彼女が好きです。

作者である佐野妙さんのサイトはこちら→"日常絵茶飯事"
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