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はこいり良品(1)

まんがタイムにて連載中の4コマ漫画が単行本化。連載は4年以上続いているのに、これが初単行本です。少年誌なんかだと考えられませんね……
閑話休題。とある商店街の古本屋・木下古書店を主な舞台に、店主のしおりさん(表紙・黒髪)、その妹のマキ(表紙・茶髪)の日々の生活やら何やらを描いている作品です。

試読はこちらでどうぞ。

木下古書店の店主であるしおりさんが、何とも魅力的です。
小さい頃から大量の本に囲まれていて、読書家でもある彼女はなかなかの博識。落ち着いた知的な女性ってだけでも推せるわけですが、その知識を日常生活にしっかりと活かし、商店街の人にもそれをお裾分けしている辺り、如才がないというか、知識だけでなく知恵もある女性なんだなあ、と思わせるんですよね。
それでいて、「駄本も結構あるんだから、読書は気楽に」なんてアドバイスをマキにしたりする、ちょっと黒い部分も持ち合わせているのがたまりません。

しおりさんを取り巻く環境もまた、こちらを非常に和ませてくれるイイものだったりします。
商店街のおじさんおばさんは、一回り以上年下であろうしおりさんに愚痴るため店にやってくるし、本の相談を色々としている内に、しおりさんをカウンセラーのように仕立て上げてしまうし……信頼関係がそこにあるというか、商店街そのものが1つの親族みたいになってるんですよね。

そんな中で最も気になるのが、しおりさんに憧れている魚屋の倅・ケンジと、マキの関係。
2人は幼馴染で、連載当初はどちらも互いに特別な感情を抱いていないんですが、しおりさんや商店街の面々、クラスメイトに焚き付けられている内に、ケンジの方がマキに女性を感じ始めます。マキは今のところ、そういった恋愛に類するような感情は持ってないようですが、今後はどう転ぶか分かりません。
まあそんな感じで、青春だなあ……と温かい目で見たくなる2人なのです。

さて、この『はこいり良品』には、キャラ以外にも魅力的な点があります。
それが、所々に織り込まれた本全般に関しての、あるいは古本ならではの小ネタ。「あるある」なんて頷いてしまったり、ちょっとした知識を得られたりと、本そのものだけでなく、その周辺事情も好きな(といっても、マニアという程ではない)人間の心をさらっとくすぐる作りになっているんじゃないかな。
一般にはあまり知られていないであろうサン・ジョルディの日を商店街に流行させるエピソードだとか、古書店に売ったコレクションを買い戻しに来る人だとか、「セドリ」という単語だとか(作中では「古書店が他の古書店で買い本を仕入れること」って書かれてるんですが、一般的な使い方とはちょっと違うような気がしないでもない)……そういうの見るとニヤッとしちゃうんですよね。気持ち悪いですね。

こんな感じで、やや大人しめではありますがキャラものとしても読めるし、古書店や商店街の様子を描いたちょっとした職業ものとしての魅力もありますし、個人的には結構オススメな4コマです。

井上トモコさんのブログはこちら→"井上トモコ ヒトコト日記"
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テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
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