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甲高く響く打球音、青い空に舞う白球、そして涙を流す汐に、その手を握る純夏の「私 風間を泣かせてしまった」というモノローグで始まる第8話『Ripple』の感想でもちょろっと。

今話ではついに蒼井さんが純夏達と絡みます。今まで画面の端々に登場し、そのキャラクターはある程度視聴者に提供されているので(第4話の「破廉恥よ」とか)、そのちょっとオカシなところもすんなり受け入れられたんじゃないでしょうか。

朋絵とみやこを百合だとか何だとか囃し立てるクラスメイト達に向かい、またも破廉恥という言葉を投げかける蒼井さん。女の子同士の愛情は秘めた部分にあるべきという信念を持つ彼女からすれば、確かに朋絵とみやこの関係性ってのはあまりにもあけすけ過ぎるんだろうなあ。
さて、色々あって朋絵にキスされてしまった蒼井さんですが、真の見せ場はそこから。「……汚されてしまった」の呟きから始まる、憧れの百合小説作家である織野真紗香(汐の兄のペンネーム)を妄想相手とした痛々しい独り芝居が始まるわけです。純夏も色々と脳内でアレな場面を展開させますが、蒼井さんはそれが外に出ちゃう辺りもう少しダメな感じですね。

で、純夏もあまりメジャーではない織野真紗香を知っているというところに共感を覚え、純夏と仲良くなりたいと願う蒼井さんが可愛いんだなあ。人とのコミュニケーションに微妙に慣れてない感じが、非常に心をくすぐります。
更に蒼井さんは突っ走ってしまう性質も持ち合わせているんですが、そこもなんか結構好きです。ただ最初の勢いがいい分、彼女の希望通りにことが運ばずふと立ち止まった時に訪れる、何とも言えない寂しさは見ていて苦しいんですよね。この蒼井さん、何かと精神的に厳しい状況に置かれてしまうことが多いですし。
今話でいうと、純夏の家を訪れた彼女が女子部(仮)の面々の和気藹々としたサークル内に入り込めないで、1人その場を後にするシーンなんかはキツイ。決して疎んじられてるわけではないんだけど、歓迎されてるのとも違う微妙な空気と、鞄からこぼれるファンジン(同人誌)やらお菓子やらが相俟って哀愁を誘います……ああ、純夏と一緒に甘いものでも食べながら百合小説談義したかったんだろうなあ。
原作では、蒼井さんが純夏の家で朋絵やみやことギャーギャーやってそれで終わりなんで、ダメージはそんなになかったんですが、アニメ版はなかなか応えます。ただ、これはこれで蒼井さんのキャラが活かせてイイのかもしれないなあ。

以下、メモ書き程度に個人的なチェックポイント。

・純夏が蒼井さんを押し倒している(実際は一緒に階段からこけただけなんですが)のを見て、涙を流す汐。作中では、純夏が乱暴な男の子とダブったなんて苦しい言い訳をする汐ですが、その実際のところは好意を寄せている純夏が他の女の子と……といった点にショックを受けたのかな。これ以降、汐も純夏を想っているような描写がちょくちょく出てくるんで、多分そういうことなんでしょう。

・朋絵とみやこを質問攻めするクラスメイト達の言葉遣いが、原作よりもソフト。原作ではヘンタイとかキモいとかそういう暴言を浴びせる彼女達だったんですが……まあこれはこれで。朋絵とみやこのカップル、ひいては女子部というサークルを外から見たら「気持ち悪い」のか「好奇心の対象」なのかってのは紙一重な感じがします。

・教室でモメて大変だから、クラス委員の純夏に何とかしてよと縋るクラスメイト。そこで純夏が「朱宮くんは?」と朱宮くんに任せてはどうかと提言してみたところ、何と「誰それ」との返答が!これは酷い……

・朋絵が蒼井さんにキスをしたシーンで、みやこが口にするのが「人にできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」……言わずもがなの有名な台詞のパロですね。

関連:『ささめきこと』感想(3)(4)(5)
アニメ版『ささめきこと』感想第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話
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テーマ:ささめきこと
ジャンル:アニメ・コミック
気付けば1月号。そうか、もう年の瀬も近いのか……全然勉強は進んでないし、ダイエットするはずが逆に体重増加してるしでイヤんなります。



・『大正野球娘。』/伊藤伸平(原作:神楽坂淳)

安定して落ちるようになってきた晶子の球をなかなか捕球できない小梅に、打撃が全くモノにならないことに焦るたまちゃん。そこで(お雪に吹き込まれた)乃枝さんが提案したのが、ピッチングマシーンの球をキャッチする小梅の眼前で、たまちゃんにバットを振ってもらうというもの。
傍目に見ると小梅の集中力を高めることと、たまちゃんの打撃力の向上に繋がって一石二鳥っぽいんですが、実際のところたまちゃんのバッティングは望み薄。乃枝さんもそのことを把握していて、練習終了後にはたまちゃんもそれを知らされます。

勿論、その話を聞き気を悪くするたまちゃん。まあ小梅の練習にいいように使われた形になってしまったことよりも、自分は試合には役に立たないということをハッキリと思い知らされたその悔しさの方が強いんでしょうが……
そして皆から離れた場所で1人涙を拭うそんな彼女を慰めに行くのは、その親友であるところのお雪。たまちゃんの打撃には期待できないこと、それを小梅のために利用することを乃枝さんに提言した彼女こそが、ある意味たまちゃんを泣かせてしまった原因。
ですが、たまちゃんを用いた練習法の提案にしろ、その終了後の事情説明にしろ、損な役回りを乃枝さんに回しているため、たまちゃんはお雪のフォローを素直に受け止めることができます。
勿論、たまちゃんの士気を削ぐことなくチーム全体の力を底上げし、チーム内での役割が皆それぞれに異なることをしっかりと意識させる、そういった点を意識してのお雪の言動だとは思うんですが、それと共に自分とたまちゃんとの仲を深めてしまう手管はさすが。

まあそんな感じで、たまちゃんとお雪の関係性が楽しめる回でした。全く関係ありませんが、悔し泣きするたまちゃんが可愛い。

関連:『大正野球娘。』(1)感想(2)感想



・『第七女子会彷徨』/つばな

今号では2本立て。といっても両方合わせて16ページなんで、特に多いわけじゃないです。

その内1本は、高木さんがメイン。
人間大のウサギに、不思議な空間に無理やり連れて行かれる高木さん。意識を取り戻した高木さんが見たのは、"記憶再生機"によって自分の記憶を覗き見て楽しんでいるウサギ達の姿でした。
高木さんの日常は人気が高く、普段は遠くから観察しているんだけど、今回は特別に直接頭の中から覗かせてもらっているなんて言い出すウサギ。
ちょっとした人気者(割とバカにされている感じではあるんですが)扱いな高木さんですが、これってプライバシーも何もあったもんじゃないわけで、いやはや不憫な子だなあ。
それにしても、これはなかなか怖いなあ。絶対に知られたくないことが、自分の気付かないところでバレてて、しかもその事実を明かされてしまうわけですから。自分では想像もできない謎の技術によってなされてるから、まだ不思議感がクッションになってますけど、これがいわゆるストーカー的手口だったら完全にサスペンス(又はホラー)だなあ。

しかしこうして人外にまで徹底的にイジられる辺り、高木さんの溢れんばかりの魅力はこの世界の共通認識といえるんじゃないでしょうか。
機会があれば、僕も彼女の日常を盗み見たいもんです。え?高木さんが怖がる?……だがそれがいい(←×

関連:『第七女子会彷徨』(1)感想



・『木造迷宮』/アサミ・マート

疲れているのか、どうにもパッとしないヤイさん。
そんな彼女を伴って温泉への慰安旅行へと赴くサエコさんの優しさと、湯気では隠し切れないセクシーボディが今話の僕的見所です。

で、ストーリーっぽいものの進展もあるので、こちらも気になるところ。ヤイさん達が訪れた温泉のすぐ傍に、かつてヤイさんが幼少時を過ごしたお屋敷、そして大ダンナ様のお墓があるということが判明するんですね。
ヤイさんの過去はこれまで断片的に語られてきてはいるんですが、次の話でもっとハッキリしたことが分かるのかもしれません。2ヶ月後が楽しみだなあ。

関連:『木造迷宮』(2)感想
テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
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