上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ボクとワタシの変愛事情(1)

WEBコミックハイ!(こちらで第1話と最新話が読めます)にて連載中の漫画の単行本。
売れっ子バンドのボーカル・ジン(表紙・右)とパン屋で働くタマ(表紙・左)の2人が織り成す、何ともヘンテコな恋愛事情が描かれている作品です。

物語は、所属するバンドがブレイクしたことで忙しくなってきたジンが、タマに別れを告げる場面からスタート。会う時間も十分に取れないだろうし、タマを縛りたくないという彼の言葉に対して、自分が重荷になっても仕方ない、とタマはそれをあっさり承諾します。
ここだけ切り取ると、2人の関係はとてもドライもののように目に映るんですが、本当のところ2人とも心の底では別れたくなんてないわけです。それでもいいから傍にいてと言ってほしかったジンに、「うん」なんて返答をするんじゃなかったと後悔するタマ。
こんな形ですれ違い始めた2人は、いつまで経っても思うようにいかなくて……

と、簡単なあらすじだけ書くとちょっと切ないラブストーリーっぽくなってしまいますが、実は全くそんなことはありません。いや、本人達にとってはこれ以上ないぐらいに悲劇的なのかもしれないけれど、こちらの目から見ると完全にコメディなんですよね。

そのコミカルな空気は、多分にジンの行動に起因します。
合鍵を返しにいくだけなんて嘯きつつタマの部屋を訪れ、あまつさえ合鍵で中に入ろうとしてしまったり、タマとの関係にけじめをつけるんだなんて言い訳をしながら彼女のバイト先付近の喫茶店に張り込んでみたり、タマが他の男性(タマに好意を寄せる青年・穂高くん)と車で出かけるのを見かけるとママチャリでストーキングしたり……これだけタマのことで頭がいっぱいなら、とっととヨリを戻せばいいのにと思わないでもないんですが、そうはジンの思い込みで突っ走ってしまう性格が許しません。
上に書いたストーキング行為の途中、タマが穂高くんに告白されると「ちょっと待て!」なんて具合に乱入した挙句の果てに、タマと穂高くんとがイイ仲だと勝手に思い込んで、幸せになってくれ……なんて身を引こうとするそのアホっぷりには感動すら覚えます。忙しいヤツだ。

そんな彼自身は、自らの境遇を悲劇のヒーローのようなものとして捉えていそうな素振りを見せていて、そこがまた滑稽なんですね。いやいや、君はどう考えても悲喜劇の主役にふさわしいキャラクターだと思うよ、ご苦労様と声をかけてあげたい気分になります。

ちなみに、単行本に収録されているエピソードの続きが、WEBコミックハイ!で読める最新話になります。単行本を買えばすぐに連載に追い付けますよ。



天野シロさんのブログはこちら→"あまのシロ"
スポンサーサイト
テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。