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はじめてのあく(4)

週間少年サンデーにて連載中の、居候コメディ漫画の単行本ももう4冊目。
渡キョーコ(表紙・眼鏡っ娘)の家に居候として転がり込んだイトコの阿久野ジロー(表紙・雪玉を当てられてる学ランの少年)は、正義の味方によって壊滅させられた悪の組織"キルゼムオール"で科学者として活躍していた、常識を欠いた傍迷惑な少年。そんなジローと、彼に振り回されたりちょっと好意を持ってキュンとしちゃったりなキョーコの姿を描いた作品です。
そういえば表紙の季節は冬ですね。これで四季が出揃ったことになるのかな。次巻以降が楽しみです。

主なキャラ紹介、既刊の試読は公式ページでどうぞ。

今巻の前半では、3巻(感想書いたつもりが何故か記事が残ってない……)の終盤から引き続いて、里帰りするジローとそれに付き添うキョーコの2人旅の様子が描かれています。
その中でもやはり注目は、第28話『名古屋はええよ!』(どうでもいいけど、やっぱりこの後には"やっとかめ"と続くんですかね)ではないでしょうか。こっそりと付いてきているエーコの策略により、新幹線の切符を紛失したということで名古屋で途中下車するジロー達。これまたエーコの目論見通り、2人は名古屋を回り青春を満喫します。食事は何か1品を頼んで分け合って食べるとか、もうね……現状でも満足してるんですが、そういったシーンだけに焦点を当てたものを1話丸々読みたいなあ。

さて、このエピソードの最大の見所は何といってもお泊りです。
宿に着くなり蒲団に倒れ込んで寝てしまうジロー。それを見たキョーコは、「おフロ入ってこよーかなー!」なんてわざわざ口にして反応を確かめるわけです。シャワーを浴びてる最中にも、ジローが全くちょっかいを出してこないことにどこか不満気だったりして……おいおい、可愛いなあ。何だかんだいいながらも、シチュエーションが整ってしまった以上は何かしらイベントが起こるんじゃないか、なんて考えてしまうキョーコを見ていると和みます。

しかしそれに輪をかけて「可愛い」としか言いようがないのが、我らが主人公・ジローでしょう。シャワーを浴びそのまま就寝したキョーコの横で、実はジローはしっかり起きていたりするのです。心音の大きさで寝たふりがバレてしまうんじゃないか、なんて胸中でパニックを起こしながら。宿の同室に2人きり、しかも蒲団は隣り合わせという状況に耐え切れずに狸寝入りしてみたものの、キョーコもすっかり寝入ってしまい、どうしたらいいのか分からなくなってしまったってところでしょうか。
キョーコが無防備な寝顔を見せた時には、ジローの理性はもう飛びそうになってたりします。それでも結局は手を出せないジロー。何かアクションを起こせれば、それが無理ならいっそ空寝のまま本当に眠れていればまだ楽だったろうになあ……とはいえ、彼のこういった純で半端にダメなとこがイイんですよね。
こんな感じのエピソードを始め、普段は変人扱いされてて実際に突飛な行動が多いジローをふと近くに感じる瞬間が、幾つも作中に散りばめられているように感じました。いや、勿論ジローの方が余程スペック高い(ビジュアルにせよ精神的な面にせよ)んですけどね、変な仲間意識みたいなものが1巻から少しずつ形作られてるんですよ。決してリア充とはいえないグループの中で、それでも誰か1人が一皮むけそうな時に、「がんばれがんばれフトシーッ!(仮名)」と応援してるみたいな気持ちとでもいいますか。分かり辛いな。

そういえば今巻にて、今後準レギュラーキャラとなるキョーコ乙型が登場しました。キョーコが風邪を引いた際に家事を手伝ってみて、その大変さを痛感したジローがキョーコのサポートのために作り出した家政婦ロボです。
ちなみに、キョーコが風邪で寝込んだエピソードでは、自らの不甲斐無さに涙するジローにおぶさった状態のキョーコがギュッと抱き付いて慰めていたりして(まあ風邪で頭がぼんやりしていたせいでの行動ではありますが)、ジローの心の成長であるとか、2人の関係のゆるやかだけども確実な進展であるとかにほっこりさせられました。個人的には、上に挙げた第28話と並んでこの話が特にお気に入りかな。



藤木俊先生のブログはこちら→"藤木屋"

関連:『はじめてのあく』感想(1)(2)
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テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
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