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うちの姉様(2)

まんがくらぶオリジナル・まんがライフMOMOの2誌で連載されている漫画の単行本、2冊目。
とにかくマイペースで自分の価値観に従って突っ走る東大生・日高涼音と、その弟・倫、妹・るる達が過ごすコミカルな日常生活を描いている作品です。

以下では主人公である涼音についてはあまり書かず、涼音への片思いが止まらずストーキングしてしまう遠野くんと、その友人である堅葉見くんについてだらだらと語りますので、作品のあらすじが知りたいって方にはすみません。彼らコンビには相当笑わせてもらってるので、どうしても記憶に残ってしまうんですよね。

というわけで、相変わらず遠野くんと堅葉見くんのやり取りが実に面白い。
涼音の好物である「フランスあげパン」を手に取り物思いに耽る遠野くんに、堅葉見くんは「俺も彼女の好物を食べたりするぞ」と声をかけます。1巻の感想でも触れましたが、堅葉見くんは妙に細かい部分まで詰められた妄想彼女と、中学生の頃から真摯に付き合っており、その好物(と設定されているもの)を自分も口にすることでラブラブ気分を味わうわけです。それは彼曰く「遠距離間接キス」とも言うべきもの。恥ずかしげも無くそういうことを口にするところも凄いですが、何よりも妄想彼女との現実における接点を作り出そうとする彼の熱意にはちょっとした畏怖すら覚えます。
そしてそんな訓示を受けた遠野くんは遠野くんで、「フランスあげパン」片手に周囲を気にしつつ公園のベンチに座り「別に食べたくなど ないのだ」なんてソワソワしているわけです。誰も聞いてないのに、頬を赤らめながらの自分への言い訳をする姿が堂に入ってて、遠野くんのツンデレっぷりはさすがやで……と感嘆。

他にも遠野くんとの色々なやり取りをもって笑わせてくれる堅葉見くんですが、個人的に1番ツボに入ったのが、彼のバイト先のジムに涼音が体験に来た際に、無料招待券を持っていたにも関わらず遠野くんにそれを敢えて渡さなかったというエピソード。
その理由が分からない遠野くんに対して堅葉見くんが放った台詞が、「妄想をして欲しかったからだ」……そう、彼は遠野くんにも妄想の楽しさ、幸福感を味わってほしかったようなのです。ただ、堅葉見くんの妄想は現実同様に上手く行かないこともあるので(むしろ今巻ではちょっとした事情があって、妄想彼女と会えない日々が続いている様子)、それはそれで辛そうな気も。
ストーキングしても咎められないし、陰から写真を撮っても通報されないし、飲み終わったペットボトルを堂々と入手しようとしても怒られないし……と、涼音のマイペース云々以前のいい加減っぷりに救われる形で、彼女の傍にくっ付いていられる遠野くんの方が幸せそうにも見えます。妄想の中ですら、彼自身のツンツンした態度は軟化しないようですしね。筋金入りだなあ。

さて、遠野くんは上記の通り涼音のストーカー(かなりガチな)として暗躍することが多いので、2人の関係の進展はとてもゆっくりしたものなんですが(ホントに前進してるかもアヤシイかもしれません)、今巻では携帯のメアドの交換が行われていて、ちょっと進歩した感じ。
涼音から持ちかけたメアド交換に対してツンツン状態になってしまった遠野くんを完全に無視して、涼音が勝手に携帯をいじっている様子を見ていると、共に奇人変人ということで割とお似合いなんじゃないでしょうか。僕は遠野くんの恋が花咲くように応援しております。あと誰か他の人に通報されないことを祈っております。

単行本巻末には遠野くんのプロフィールも掲載されているので、彼のファンは是非購入しようではありませんか。次巻ではきっと堅葉見くんの情報も入手できるに違いない……今から楽しみです。



野広実由先生のサイトはこちら→"末広八宝会"
ところで野広先生のブログって消えちゃったんですかね。だいぶ前から見られないんですが……

関連:『ダブルパティシエール!』感想(1)
『なないろレシピ』感想(1)
『うちの姉様』感想(1)
『パティシエール!』感想(4)
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アサヒ!~動物園に行こう~(1)

まんがタイム・タイムオリジナルの2誌で連載されている4コマ漫画の単行本。
動物園の飼育員を務めるあさひ(表紙の女性)と、彼女の飼育によって人語を操れるようになった動物達の毎日をコミカルに描いている作品です。

試読はこちらで。相も変わらず、「試し読み」のタブをダブルクリック必須?

動物園で産まれ、あさひに飼育されてきた動物は全部で4匹います。
誇り高い(?)ライオンの太郎に、食いしん坊ででっぷりと肥えているカバの次郎、甘えん坊なコアラの三郎、控えめなキリンの四郎。単行本に収録されている最初の話で、各々が育ての母であるあさひをどう呼んでいるかに端的に性格が表れている感じ。おふくろ、母ちゃん、ママ……ちなみにここでコマの狭さの問題かそれとも控えめな性格ゆえか、四郎だけ何も喋ってないんですが、彼はあさひをお母さんと呼んでいます。

この4匹とパンダの竹之助(彼はあさひに育てられたわけではないので、人語を扱えないように見えます。あさひとの意思疎通も、三郎を介してのものですし……)が主な登場動物。

そんな中でも僕が好きなのは、ライオンの太郎。誇り高き百獣の王であるはずが、まあ何とも情けない姿をたっぷりと見せてくれるのです。
例えば、檻の前を通った女の子達がコアラが可愛かったなんてはしゃいでいるのを見るだけで、「飯いらねぇ」といじけてしまうその姿は、とても百獣の王のそれには見えません。もっと強くあってもいいんじゃない?
なんて思っていると、あさひに「太郎の魅力は強くてかっこいいところよ」と慰められている最中にも、通りすがりの男の子達が「カブトムシどこ?」「強いカブトムシ」と尋ねてきたりするわけです。そんな状況を見ていると、彼が凹んでしまうのも無理はないか、と同情を禁じ得ません。確かにカブトムシも強くてかっこいいけども、目の前にそれよりスケールが大きいライオンがいるんだから、ちゃんと見て歓声を上げておあげよ少年達(p.4)。

ただ、同じ日本産まれということで親しみを感じてくれた女の子に「かわいくみえてきたー」なんて言われるだけで、喜びを隠し切れず頬をぽっと染めたりする単純かつ可愛いところがあるし(p.67)、更には花火の音にびっくりして何とも可愛らしい叫びを上げる小心者だったりもするので、やっぱり「強くてかっこいい」ライオンとして人気が出るのは難しいかな、と思わないでもないです。

動物以外では、あさひの友人である月子というキャラの出番が多め。
彼女は合コンが好きで、動物園帰りのあさひにお洒落させる暇を与えず連れて行こうとしたり、知り合った男性にフラれた時の保険として旅行のスケジュールをあさひに知らせておいたりと、何かとあさひを振り回します。そのあさましい姿は、割とシンプルな思考で親しみやすく描かれている動物達との対比で、人間の汚い姿を(ry
冗談はさておき、あさひもイケメン好きでかなり軽いところもあったりするので、通ずるものがあるのかな。何だかんだで仲が良さそうで微笑ましい……かもしれません。



途中まで書いてあったのに、仕上げるのをすっかり忘れていた感想記事でした。太郎以外の動物も何かと笑いを提供してくれます。割とオススメです。

吉田仲良先生のブログはこちら→"吉田仲良の備忘録"

ちなみに、livedoor デイリー4コマで吉田仲良先生の4コマが無料で楽しめます。気になっている方はそちらでチェックしてみてはいかがでしょうか。
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木造迷宮(3)

COMICリュウにて連載中の漫画の単行本。
鳴かず飛ばずの小説家であるシバタニコーイチ(通称ダンナさん)と、素直で可愛く仕事もきっちりこなす住み込みの女中・ヤイさん、2人が織り上げる温かなスローライフを描いている作品です。

今巻前半のお気に入りは、古びたゲタに着古した着物……と、いつでも同じ格好をしているヤイさんを見かねて、サエコさん(コーイチの従妹)がヤイさんを連れて都会へ買い物に出かけるエピソード。
勝手が分からず戸惑うヤイさんを色々な服に着替えさせるサエコさんが、とても生き生きとしています。鼻息を荒くしてヤイさんのファッションショーともいうべき状況を楽しんでいる様子がとてもオッサンくさいんですが、これはこれでイイ。そこには、肉体的にも年齢的にもオトナになってしまった自分では着られないものをヤイさんに……みたいな感情も少しぐらいはあるのかな。少女趣味な恰好をしたサエコさんも、こちらとしては見てみたいんですが。

このエピソードでの見所は、何といってもデパートの屋上遊園ではしゃぐヤイさんの姿でしょうか。
大ダンナさんのお屋敷の前に捨てられていたのを拾われ、今はコーイチの家に住み込んで働いている彼女は、普通ならば子供の頃に遊びに連れて行ってもらうような場所に全く縁が無かったんだなあ、ということがはっきりと分かる場面でした。
それでも歪むことなく真っ直ぐ育ち、遊具を見て子供のように瞳をキラキラさせているヤイさんが愛らしい。彼女には本当に幸せになってもらいたいものです。

後半のヤイさん慰安旅行の話については、雑誌掲載時に既にちょろっと感想を書いてるんで、あまり言うことは無いような感じ。
単行本描き下ろしとして、『温泉迷宮-そのころのサエコさん-』という4P漫画が収録されています。ヤイさんが書置きを残してかつて働いていたお屋敷へ足を運んだ日、サエコさんがどうしていたか(といっても、本編でも言っていたようにお風呂に浸かってるだけなんですが)が描かれているので、サエコさんスキーはこれだけのためでも買うべき!なわけですよ。
ところで、ヤイさんがサエコさんのその豊かな胸に驚くシーンがあるんですが、雑誌掲載時は湯気で隠れていた部分がもしかしたら単行本では解禁……そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。
ちなみにこの描き下ろしでは、かつてヤイさんと共に働いていたタエさんの一糸まとわぬ姿が堪能できるので、彼女のファンも手に取ってみてはいかが。



関連:『木造迷宮』感想(2)
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響子と父さん

COMICリュウにて連載されていた漫画の単行本です。
イラストレーターの響子さんと一風変わったその「父さん」、2人のやり取りを軸に主にコミカルに、時にシリアスに描かれる家族模様が魅力的な作品。

父さんがかわええ……

響子さんも主要キャラであることに間違いはないんですが、主に話を引っ張るのも笑いを提供してくれるのも、父さん(岩崎幸太郎)の方です。
石黒正数先生の作品にはトボけたオヤジが多数登場していますが、その中でも個人的にはこの父さんが特に好ましい気がします。こんなオッサンに僕はなりたい!……かもしれない。

何がイイって、そのちょっとズレた価値観と言動です。
暴れん坊将軍の練習だとか何とか言って「バシッ バシーッ」とSEを口に出しながら、愛刀ヨシムネ(模造刀)を振り回す父さんはこう……見ていて和んでしまいます。定年退職して童心に戻ってのんびり遊べる環境を得たことで、元々の子供じみた遊び心がいい具合に開花したのかな。
幼いと言ってしまえばそれまでなんですが、ある程度分別と知識を得て人生経験を積んでいるからこそ、子供と同じようなことをしても、また違う面白みがそこには生まれてくるように思うんですよね。子供がヒーローになりきって遊ぶのとは違い、その目指すものになれないのは理解しているからこそ、暴れん坊将軍を自分の中に落とし込んで「練習」している姿は何気にアツイ。

言いたいことが婉曲に過ぎてなかなか真意が伝わりにくい父さんですが、そこでの独特のセンス溢れる話の進め方も、また魅力的。
実家のすぐ隣のマンションを住居兼仕事場として一人暮らしをしている響子さんに対し、絶妙な距離感の話を持ち出そうとした父さんは、何故かまず菜箸の話題を持ち出します。インスタントラーメンを鍋で茹でる際に菜箸を用いるのが面倒なので普通の箸を使ってみたところ、短くて熱かった、と。そこから菜箸の実用性と長さの関連性、素晴らしさを語って本題へと敷衍したかったというのは分かる……分かるんだけども、長いよ父さん!
響子さんはそんな父さんの話を最後まで聞かずにぶった切ってしまうわけですが、それも致し方ないように思います。とはいえ読み手としては父さんの真意を掴んでいるわけで、このとてもコミカルな父さんのファンになっている場合、もうちょっとだけ耳を傾けてあげてよ響子さん!という心情になってしまうこと請け合い。

上記に加えて、かなり無鉄砲だったり(非常ベル鳴り響く廃マンションに乗り込もうと、颯爽とドアを開けて現れる父さんの姿には吹き出してしまいました)、変なところで見栄っ張りだったりと、他にも色々と愛すべき点を持ったオジサン「父さん」がとても好きになってしまいました。

『ネムルバカ』との関連性(これはググった方がよく分かります)

『ネムルバカ』との関連性は、多分あるんだろうと思います。
響子さんのお母さんの実家が経営していた食堂名が"くじらい食堂"なので、『響子と父さん』の春香が母親の旧姓を使って「鯨井ルカ」と名乗ってたんじゃないかな、と。
第2話が掲載されてたリュウは買ってなかったので、4月号を読んだ時には気付きませんでした。某所某スレでは先月末に既に指摘されてたんで今更な話題なんですが、触れる機会が無かったのですっかり忘れてたというお話。

ということで、『ネムルバカ』よりも時系列的に後なんだろうと思われる話がこの『響子と父さん』。時系列以外にも『ネムルバカ』の先にあるステップというか何というかが、この作品には描かれているように感じました。
それは失踪した春香(ルカ)が家族に連絡を取ろうとしているところや、表紙の折り返しにきちんと彼女も加わっているところから何となくイメージした程度なんですけども、『ネムルバカ』で綴られていた、モラトリアムに顕著なあの真綿で首を絞め続けられているような感覚から自力で抜け出せようが抜け出せまいが、一旦歩を緩められる休憩所みたいなものが誰にも残されてるんじゃないかな……と。
春香(ルカ)にとっては、岩崎家という空間がそれなんじゃないでしょうか。大学を退学するのと同時に家族の前からも姿をくらましてしまった彼女は、もしかしたらまだ体にまとわりつく焦りや苛立ちから逃げ切れずにいるのかもしれませんが、それでも家族という拠り所を失ってはいないし、それと繋がっていようという気持ちは確かにある。父さんが幸せなのかどうかを問おうとしている(ように読める)彼女がその答えを聞いてどうするのかは想像するしかありませんが、この後の展開はそんなに悲観的なものじゃないだろうと、僕は勝手に思っています。



どうでもいいですが、「キャッキャウフフ」は雑誌連載時のままになったんですね。百合的要素を含ませようが含ませまいが「キャッキャウフフ」は「キャッキャウフフ」だと思うんで、僕としては一安心(というのも何か違う気がしますが)。

追記:COMIC ZINで買うとイラストカードが付いてきます。そこで、岩崎春香と鯨井ルカは同一人物というようなことが書かれてますね。有隣堂(秋葉のみ?)やまんが王倶楽部でも同じ絵柄のペーパーが貰えるという話なので、気になる方は覗いてみてはいかがでしょう。

石黒正数先生のサイトはこちら→"おかんの家4"
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ヒツジの執事

まんがタイムジャンボにて連載されていた漫画の単行本。連載時の『子うさぎ月歴』というタイトルから、『ヒツジの執事』に変更されたよう。
月面にある巨大なお屋敷で働く羊の執事・サフォークさん(表紙)の多忙な日々を描いている作品です。改題後の方が手を伸ばしやすい(内容が何となく想像しやすい)タイトルと言えないこともないので、まあタイトル変更も仕方ないのかな。

試読はこちらにて。

サフォークさんは、業者の出入りのバイトをしていたところを先々代の主人に見出され、大学卒業後に執事として抜擢され3代にわたり仕えている身。月にある大学の中でも特に優秀な大学に通っていたらしく、非常に有能なのでお屋敷のあれこれを切り盛りしています。

さて、元のタイトル『子うさぎ月歴』からも分かるように、サフォークさん以外にも重要なキャラクター「小うさぎ」が登場します。
それが、お屋敷の当主であるミニ様。赤ん坊にして既に両親を事故で亡くしているという妙にシリアスな設定の持ち主ですが、お屋敷に勤めている優しさに溢れた人々に囲まれてすくすくと育っています、多分。

そんなミニ様はサフォークさんの羊毛が大好きで、ぐずっている時でも彼の毛に埋もれれば、それでピタッと泣き止んでしまいます。とはいえ幼少時から大量に毛を吸い込んでしまうとアレルギーになってしまうわけで、それを見た女中頭のミセスコリー(独身。サフォークさんの片恋の相手)が考えたのが、サフォークさんの毛をすっかりと刈ってしまうこと。その結果が単行本裏の4コマですね。
ある意味では裸一貫になったサフォークさんの寒そうな姿がツボに入ってちょっと笑ってしまいました。ちなみにそこには「中身もさることながら外見も… 高品質です」なんて書いてあります。高品質な中身……そういえば、ミセスコリーも彼女の下で働くメイドも犬なんですよね。肉質なんだろうなあ……

なんて具合に、心温まる(?)エピソードと共に描かれていく人間関係が楽しめる4コマ漫画でした。クスリと笑える点もちょこちょこありますし、サフォークさんとミセスコリーの繰り広げる、一歩間違えると食物連鎖関係になりそうなラブコメもなかなか面白い。
更にSFチックなガジェットもそこかしこに配置されていて、それを探すのもイイかも。個人的には、新人メイドの平木さんの初登場シーンには笑わせてもらいました。フラットウッズ・モンスター(オカルト好きなら誰もが知っている、3メートルのアレです)がメイドって、また何とも大らかなお屋敷だなあ。

ところでアンサイクロペディアの項目が面白いです("とまかれのにき"さん参照)。
単行本になるまで紆余曲折あったんですねえ。こういうこともあるから、4コマ誌は捨て辛いんですよね。僕なんかはほんの数冊しか購読してないんでまだマシですが、目ぼしいものを全部買ってる人なんかは大変そう。
ところで、『新釈ファンタジー絵巻』の2巻はいつになったら(ry
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