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神のみぞ知るセカイ(8)

週刊少年サンデーにて連載中、アニメ化も決まりノリにノっている、ギャルゲとリアルの境界線が分からなくなってくる漫画も、もう第8巻。早いものですね。

主要キャラの紹介に加えて、既刊の試読ページもある公式サイトはこちら

今巻に登場するヒロインは2人。草木も眠る丑三つ時に墓場で1人遊ぶ不気味な少女・日永梨枝子と、メモを取りながら有名店のラーメンを幾つも啜る、ラーメン店の一人娘・上本スミレ。

個人的には、梨枝子のエピソードが好み。

父方の祖父母の元に遊びに出掛ける桂馬達。
するとそこには、「あそんでくれなきゃクビキルゾ」なんて物騒な歌を口ずさみながら懐いて(?)くる、愛梨という少女の姿が。ギョロッとした目、不吉で突飛な言動が何ともミステリアス……というか、不気味な子なんですが、そんな彼女と瓜二つの少女が、夜の墓場で光を発しながら1人で毬をついているのをエルシィが発見してしまうところから話は始まります。

怪しさに満ちた愛梨の言動を見ていると、友達がいないのもむべなるかな、といった感じ。友達と遊びたいのか、それとも根底からそういった性格を直したいのか、いずれにせよ彼女こそが心のスキマの持ち主で、駆け魂に取り憑かれている今エピソードのヒロインなんだろうなあなんて思っていたわけです。
ところがエルシィの駆け魂センサーは、愛梨には全く反応しないわ、それどころか夜中現れる発光少女(こう書くと、イカ娘みたいですね)にも何ら動きを見せないわ……と何とも不思議な展開に。墓場に現れる少女は空中浮遊までしているし、そこに駆け魂が何ら介在しているのは確かなのになあ、とエルシィと一緒に首を捻るのが楽しかった。
ヒロインをどう攻略するかとなると、リアルにせよゲームにせよ恋愛経験の乏しい僕はもう完全にお手上げになってしまうんですが、そもそも誰がヒロインなの?という話なら一緒に悩めるんだなあ、と。

結局、駆け魂が入っているのは愛梨ではなく梨枝子なわけですが、桂馬が攻略するまでもなくこのエピソードは終幕を迎えたこともとても印象的でした。
梨枝子は……なので(今更ネタバレ回避も何もありませんが、まあ割愛)、恋愛を用いて彼女が心に抱える問題点を浮き彫りにして、そこから解決への道筋を辿るといった手法が通用しないのは分かり切ってはいましたが、こうも静かに終わるとは思わなかったんですよね。
心のスキマと向き合うに当たって、それを埋めてしまおうとするだけでは無く、ありのまま受け止めて呑み込んで生きていくことも1つの手。今まで知らなかった形の、リアルの人々の生き様を桂馬はどう捉えたんだろう、なんてことも考えながら読めるエピソードだった気がします。

ところで今巻にも設定話というかインターバルのようなものが収録されてるんですが、そこでノーラさんが早くも再登場してくれて嬉しい限りです。褐色肌で巨乳、しかも普段はとてもキッツイ癖にちょっと純なところもあったりする。そんな彼女の活躍を祈っています。



更に嬉しいのが、とらのあなで購入すると貰えるイラストカード。何と絵柄が栞じゃないですか!Twitterリクエストで選ばれたらしいですが、いやはややっぱり可愛いです。

帯裏の若木先生ヒストリーが割と悲惨なので、是非帯が付いている内に買いましょう(ノ∀`)

若木民喜先生のブログはこちら→"HoneyDipped"

関連:『神のみぞ知るセカイ』感想(2)(3)(4)(5)(6)(7)
テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
第七女子会彷徨(2)

COMICリュウにて連載中のコミカルなSF漫画の単行本、待望の2冊目。
SF的ガジェットに満ちた世界で、彼女なりにごく普通に日常を過ごしている2人の女子高生、金やんと高木さん(表紙の女子、左と右)の姿が描かれている作品です。

裏表紙にあるコピーが、まさにその世界観を表しているので拝借。
「ちょっとだけ未来社会の彼女たちの日常生活は……もはや非日常。」なわけです。"すこしふしぎ"な感覚を味わうに非常にもってこいな作品なので、興味のある方は是非COMICリュウで立ち読みでも……

さて、この作品に関しては毎月リュウの感想記事で触れてるんで、それをまとめておきます(ところどころ修正はしてますが)。雑誌感想というエントリの性質上、普段の単行本感想に比べるとネタバレを多く含みますが、まあその辺りは勘弁願いたい。



・#14『まぼろし まほろば/Death walker』

学校が死人の生徒を受け入れると発表したことが、描き下ろしのプロローグで語られています。が、雑誌掲載時は今巻に収録されていない第13話『夏のまぼろし/Summer's phantom』(個人的にはとても好きなエピソード)の最後でその辺りのことがちょろっと描かれていただけなので、最初描き下ろしパートを読んだ時は「あれ?描き下ろしになってるけど、似たようなのを読んだような気がするぞ……」といった感覚に陥りました。
ちなみにこの描き下ろしの部分には、第21話で金やん達の会話に混じって「誰?」と突っ込まれている眼鏡の女の子が登場しています。のび太みたいな顔してますね。

で、死人の生徒といえばこの人。単行本1巻にてお亡くなりになっている坪井さんが再登場するわけです。
さて、そんな坪井さんが(もしかしたら生前よりも)ハイテンション気味に隣の席に座る飯島くん(前号ラストで意味ありげに登場した男子生徒)に話しかけてみると、何とリモコンで声量を調節されてしまいます。飯島くんが何故そんな道具を持っているかは割愛。
ここで僕が感じたのは、「ああ、やっぱり死人はデータとして管理されてる身なんだなあ、自由じゃないんだよなあ」ということ。最初の数ページでは、坪井さんのタレ目や八重歯が可愛かったり何だりで、彼女と他の生徒との差異を忘れてしまいそうになりましたが。しかしそんな状態にあっても、やたら脳天気な坪井さんは凄い子だ。言動を見てる限り、努めて明るく振る舞ってるというわけでもなさそうなので、自らの死についてはとりあえず吹っ切れたんでしょう。単にアホなだけかもしれないけど。



・#15『多元宇宙ボタン/I am missing』

今回の話は金やんがメイン。
光子(金やんの家に居候している遊歩探査……まあロボットみたいなもの)が転送を受けた未来道具(作品の舞台自体が近未来なんですが、それよりも更に未来ってことです。何か面白いな)「多元宇宙ボタン」によって、自分が存在しない並行世界へと飛んでしまった金やんが、世界のバランスを保とうとする宇宙のヒズミから逃げつつ、見覚えがあるにも関わらず、金やんの過ごしたそれとは何処かズレている風景を見て回る……といったような、SF色がやや強めなエピソードでした。

並行世界が、金やんの知っている世界とほんの少し、だけど決定的に異なることを感じさせたのが、高木さんの存在。並行世界にも高木さんはいるんですが、彼女と友達選定でペアになっているのは金やんでない女の子なんですね。だから金やんのことを知らない高木さんは、その名前すら明らかにされない女の子と一緒に行動している。
決して珍しい話の作りではないんだけれど、普段の金やん・高木さんコンビを生温かく見守っている(気分になっている)僕には、何ともいえない気持ち悪さを感じさせました。

それでも2人は感覚的に惹かれ合うんですよね。並行世界の高木さんが金やんに向けた「よくわかんないけど私 あなたのこと好きかもしれないな」という台詞は、どんな形で出会ったとしても2人の仲は上手くいく! みたいなことを僕に確信させてくれたわけです。ここの金やんの嬉しそうな顔がまた、たまらなく可愛いんですよねー。



・#16『初恋解凍/Long time to see』

かつての金やんの同級生であり、7年間の冷凍睡眠から目覚めた清水くんが登場。回想(?)シーンでは、彼が眠りに入る時に泣き出してしまう純な金やんの姿が拝めます。妙に飄々としている現在の彼女とはえらい違いだ。

清水くんの抱える、周囲の大きな変化とその状況に付いていけない自分の間にあるギャップに対する戸惑い(このエピソードにおいては、その表徴として首輪だけ残された犬小屋が出てきます。これは応えるだろうなあ)というのは、SF的設定ならではの興味深い悩みですよね。ウラシマ効果的な……
また、そんな状態に置かれる人間というのが現在の生活からは想像しにくい(無理やり考えるなら、植物状態からの復活とかかな)という意味で、読み手である僕らにとってもそこにはギャップがあったりして、それもそれで面白いかもしれません。

さて、そんな清水くんに手を差し伸べるのは勿論金やんの役割です。やっぱり金やんは頼りになるんだよなあ。どんな状況に陥っても何だかんだで落ち着いて物事に対処する姿は、高木さんでなくても縋りたくなるってもんです。
ここでの「困ったことがあったら助けてあげるって言ったでしょ?」と微笑む金やん、そしてそれを受けて彼女は変わっていないと感じる清水くんのやり取りはなかなか微笑ましい。清水くんにとっては「変わっていない」ように思えても、やっぱりビジュアル的にも精神的にもお姉さんな金やんと、返事に子供らしさを残した清水くんの対比がイイんですよね。

そしてオチの1ページには大層笑わせてもらいました。現実は夢がないなあ(笑



・#17『高木さん劇場/Show you』
・#18『ぷらぷら/It's up to you』

2本立て、ということで同じ号に掲載されていました。
第17話は、高木さんがメイン。

人間大のウサギに、不思議な空間に無理やり連れて行かれる高木さん。意識を取り戻した高木さんが見たのは、"記憶再生機"によって自分の記憶を覗き見て楽しんでいるウサギ達の姿でした。
高木さんの日常は人気が高く、普段は遠くから観察しているんだけど、今回は特別に直接頭の中から覗かせてもらっているなんて言い出すウサギ。
ちょっとした人気者(割とバカにされている感じではあるんですが)扱いな高木さんですが、これってプライバシーも何もあったもんじゃないわけで、いやはや不憫な子だなあ。
それにしても、これはなかなか怖いなあ。絶対に知られたくないことが、自分の気付かないところでバレてて、しかもその事実を明かされてしまうわけですから。自分では想像もできない謎の技術によってなされてるから、まだ不思議感がクッションになってますけど、これがいわゆるストーカー的手口だったら完全にサスペンス(又はホラー)だなあ。

しかしこうして人外にまで徹底的にイジられる辺り、高木さんの溢れんばかりの魅力はこの世界の共通認識といえるんじゃないでしょうか。
機会があれば、僕も彼女の日常を盗み見たいもんです。え?高木さんが怖がる?……だがそれがいい(←×

第18話では、金やんと高木さんの過ごす年の瀬が描かれています。
珍しくこれといったイベントも起こらず、落ち着いた雰囲気で話は進んでいくけれど、実のところこれこそが彼女達の過ごす日常なのかもしれません。さすがに毎日のようにアクシデントがあったら、金やんの体がもたなそう。



・#19『静止現象/Freeze tag』

あらゆる物体の動きが止まってしまった世界でたった1人、どうしてかうろちょろ(彼女の無軌道さを表すには、こういう言葉がぴったりでないかと思います)動き回ることができる高木さん。

彼女が色々と悪戯をして廻る様を見るのが、今話最大の楽しみなんじゃないかと思います。勿論、どうして何もかもが動かなくなってしまったのか、そんな中で高木さんだけがフリーダムなのは何故か、という疑問もそれに対する解答も気になるところではありますが、それはさておきやっぱり高木さんに目は釘付けなわけです。
話しかけても反応しない金やんの顔をはたいてみたり、名残惜しげにその場を去ったと思ったら、他人の眼鏡を勝手に持ってきて金やんにかけさせてみたり、金やんのリボンを解いて自分の髪をまとめるのに使ってみたり(この時の高木さんのビジュアルがなかなかイイ)、それでもって自分の行動に何の反応も示さない世界に悩んで、最終的にやっぱり金やんに抱きついて助けを求めてみたり……この子、ホントに金やん好きだな!

とまあ、全体を通して台詞がないにも関わらず、高木さんがいかに金やんにべったりでアホの子なのか、そして可愛いのかがよく分かるエピソードなので、彼女のファンの方にはオススメ。



・#20『魔術師/Illusionist』

デジタル天国の住人である坪井さんが扉絵を飾っています。
というわけで、今話の主役は坪井さん。あくまでデータ化されて生かされているだけの彼女ですが、学校内に設置された装置のおかげで一応登校して授業を受けたり何だりはできるようになっています。

しかしそうはいっても彼女が現世に干渉できるのは学校内だけですし、やっぱり暇で暇で仕方ないわけです。時々遊びに来てくれる金やんと高木さんも、動物の姿をしていたり何故か急須だったりで(デジタル天国はインターネットの世界ですので、自由に姿を変えられます)、どうも遊んでいるという感覚は薄い。そんなこんなで暇を持て余している坪井さんを、何者かによるデジタル天国へのクラッキングというハプニングが襲います。
彼女もその犠牲になりそうになったのを、間一髪救ったのは何と飯島くん。学校では無愛想、坪井さんが話しかけるとリモコンでその声量を調節しちゃうような彼が何故……といった感じで話は進みます。「渋い」ロケットパンチを選択する辺り、デジタル天国における「飯島くん」にちょっとオジサン世代的なものを感じさせる。

とまあ、普段とはあまりにも違う姿の飯島くんに、ついつい赤面してしまう坪井さんが可愛らしいエピソードでした。
ちなみにこの話の最後のコマに、描き下ろしでも姿を見せている眼鏡の女の子が混じっている気がします。ホントこの子は何者なんだろう……



・#21『地球防衛軍/No war』

センターカラーです(でした。単行本にもカラーページで収録されています)。制服の上着の色合いが出たのって初めてかな?

タイトル通り、地球防衛軍が衝撃的な形で登場。見開きでのシーンはふきました(笑
とにかくインチキ臭い上に、色々と迷惑を振りまいている地球防衛軍の役立たずっぷりもさることながら、彼らの関わるアクシデントの中心に、やっぱり高木さんがいたことに笑みを隠せません。高木さんが何処かに隠遁するだけでも、七女の世界はだいぶ平和になるんじゃなかろうか。

そういえば、冒頭で清水くんが再登場。金やんと途中まで一緒に登校してるんですが、ちょっと頬を赤らめてるようなシーンがあったりして(吹き出し外で「デートだ!」なんて金やんが言ってるんで、それに反応してるのかな)、やっぱり清水くんは金やんのこと意識してるんだろうか、とラブコメ好きとしては気になります。
子供扱いするな、なんていいつつもやっぱり年相応の子供っぽさも残している清水くんに、友人兼ややお姉さん的立ち位置から接する金やん。これはこれで、割としっくりくる2人だと思うんですよね。



・#番外篇『早回りの世界/Crumble away』

SFJapan2010年SPRING号に掲載されていたエピソードです。収録されるなら3巻ぐらいかなー、と思ったんだけど意外に早かったですね。単行本を3冊買える値段の雑誌でした(←

閑話休題。
舞台はいつも通り金やん、高木さんの住む町。なんですが、今話では異常なまでに繁殖した植物が至る所を侵食しているため、まるでジャングルのような様相を呈しています。高校の校舎内もすっかり緑色の比率が高くなっており、金やんの机に至っては怪しげな実までなってる始末。

そんな事態を引き起こしたのは、火星の植物だとか。火星で干からびていた植物の種を「緑あふれる町」を作るために利用した結果、何とも残念なことになってしまったんだそうです。地球における成長速度は異常な程で、2人が学校に行ってただ帰って来るだけの最中にも目に見えてわさわさ具合が増していたりします。
そして挙句の果てには、成長著しく茂った植物の中に新たな生態系が発生。『早回りの世界』というタイトル通りの小さな星が、美球町の中に生まれるわけですね。

勿論のこと、その状況下では高木さんは役立たずです。光子初登場の回同様に、怪物に捕獲された金やんを放っておいて逃げてしまったりもします。涙を流しながら形見がどうこう言ってたりもするんで、金やんが好きなことには間違いないんだろうけども、有事の際には彼女をあっさりとイケニエにしてしまうのは相変わらずヒドイ(笑)金やんの生存率の高さ、危機的状況を打開する能力への信頼がそこにはあったりするんでしょうか。
一方、謎のキモイ(高木さんから見ると可愛いそうですが……ちなみに食べられる様子。どんな味がするんだろうか)動物やら、石器を使う原人やらに遭遇しても、割と冷静に事態を分析出来てしまう金やんの頼れる女性っぷりは凄い。これは清水くんでなくとも惚れる!

とまあ、こんな感じのエピソードでした。
町が植物に覆われるというと、藤子・F先生の『みどりの守り神』なんかが思い起こされます。環境問題への警鐘等のメッセージ性に富んだ作品でしたが、本作品も、金やんが経験した世界の終末の捉え方によっては、そういった側面も感じられるかもしれません。
こういうことを書いている僕は、ただコメディとして読んで笑ってただけですが(←×



1つ1つはあまり長くない感想も、こうやってまとめてみるとそれなりに分量がありますね。ホントは色々と新しく何か書きたかったんだけど、時間と体力と相談した結果こうなりました。残念だ……

購入するなら特典ペーパーが付いてくるCOMIC ZINがオススメ。
ちなみにZINはリュウコミックスフェア対象店でもありますので、1巻を買うとポストカードが貰えます。2巻とご一緒にどうぞどうぞ。ポストカードは要らない、漫画だけ読みたいという人は相談して下さい。ストックは割と潤沢にあるんだ(←

関連:『第七女子会彷徨』感想(1)
テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
『見かけの二重星』第2話目当てで、Kissの最新号を買ってきました。『見かけの二重星』以外の作品も楽しく読めるものが多くてありがたいです。この雑誌に掲載されているとは知らずに、単行本を買っていた漫画もありました。

というわけで、短めに感想を。

・『見かけの二重星』/つばな(#2『二重登校』)

今回もセンターカラー。こうやって大きな画で見ると、綾子のビジュアルは金やんに近いですね。

中身は金やんに比べると少しばかり抜けてる感じ。今話ではサブタイトル通り、分裂してしまった2人の綾子が一緒に登校してしまったり、それを友人に突っ込まれた際に「コイツはにせものだ!!」なんて変なごまかし方をしてしまったりと、彼女のキャラクターがちょっとずつ掴めてくる展開が繰り広げられていました。ただ、作中で彼女が心配しているように、2人に分かれたことで注意力なんかも半分になってるんだとしたら、仕方が無いことなんだろうな。
ところで、本当に能力も分割されてしまうんだとしたら、人手が足りないという理由で自らも分裂した物質転送機の制作者の頭は残念なことになってしまうわけで、そうしたら研究とか上手く進まなそうで大変だなーとか思ったり思わなかったり。

そういえば少女漫画らしく(と言ってしまえる程、その手の漫画は読んでいませんが)、この作品には恋愛要素も絡んでくる様子。今話では、綾子が同じ放送部である道川先輩に淡い恋心を抱いていることが明らかになるわけです。道川先輩も綾子のことを意識しているようで、休日に映画観覧の誘いを口にしてみたりで、相思相愛っぽい感じ。
ここで問題になりそうなのが、もう1人の綾子はどうなるの?という点。デートの約束に舞い上がる綾子は道川先輩に「明日の私には秘密にしててもらえませんか?」なんて口止めまでして、もう片方の綾子にはこのことを伏せるわけですが、実際に出かけるに当たって上手く彼女を足止め出来るのかな。仮にそれに成功しても、道川先輩との関係が進展していけば、遅かれ早かれバレてしまうと思うんですよね。こういうのも三角関係といえば三角関係なんだろうか……恋のライバルは自分か。

話の本筋とはあまり関係ありませんが、綾子の友人の雪ちゃんがとても可愛らしい。
綾子が片方の綾子を指して(ややこしいですね)偽物だ、とわけの分からん発言をしているのを受けて、「これが話にきくオレオレ詐欺ってヤツなのっ!?」なんて更に輪をかけて間の抜けた台詞を口にする、ちょっと天然な感じの女の子です。
ややふっくらめした顔と、毛先が丸みを帯びたボブ(で合ってるのかな)の髪型、くりっとした瞳がとてもいい具合にマッチしていてビジュアル的にも推せるんですね。制服のネクタイをゆるめず、きちっとしているところも微妙に真面目そうで良い良い。カラーでの登場を祈ります。

更に本筋から離れますが、『第七女子会彷徨』の美球高校には制定の通学鞄らしきものがありますが、こちらではどうなのかな、というちょっとした疑問が湧きました。綾子と雪ちゃんの持っているものが違うんですよね。

この第2話を読んでいて、ふと藤子・F先生の『ふたりぼっち』で、恋愛であったり運動であったりでパラレルワールドを行き来出来るもう1人の自分と差別化を図っていくような展開があったことを思い出しました。
全集を購入する際の足しにしようとPERFECT版を売ってしまったので、タイトルが思い出せず難儀した……うぅ、今からでも買い戻したい……

関連:『第七女子会彷徨』感想(1)
テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
ひかるファンファーレ(2)

まんがタイムジャンボにて連載していた4コマ漫画の単行本。
とある高校の吹奏楽部を舞台に、ちっちゃな女子高生・ひかるが、不釣り合いな程に大きな楽器・チューバ片手に奮闘する様子が描かれている作品です。

試読はこちらで。

チューバと言う圧倒的な存在感を誇る楽器を、かなり小さな女の子であるひかる(彼女がその気になれば、チューバの陰にすっぽりと隠れる事だって出来ちゃうぐらいに大きさに差があるのです)が苦労して扱っている姿が、何だかちぐはぐでとても可愛らしい。
普段の不人気ぶりとは反対に、写真撮影の際には、一緒に写ると小顔に見えるから、肘置きになるから……なんて他の女の子達もチューバをちやほやするわけですが、普通の女子が小顔に写ったところで、小柄なひかると巨大なチューバの組み合わせの前には無力……なんて思わせる程に、チューバを抱えたひかるはキュートなんですね。

そんなひかるですが、彼女の魅力はその可愛らしさだけではありません。
チューバを上手く操れるように日々頑張ったり、その頑張りの中でチューバへの愛情を育んでいったり、とても努力家なんですよね。彼女のそのひた向きさは、僕にとっては馴染みの無いはずのチューバを、何となく身近なものであるかのように感じさせてくれます。読み進める内に、触れた事も無い無機質な巨大金管に愛着すら湧いてきてしまったのは不思議。
所々で、チューバの不便さやら何やらにも触れていて(例えば、その重さのせいで、女の子であるにも関わらずひかるが妙に力持ちになってしまって、そのことで軽く悩んだり……)、チューバが手放しで素晴らしいもののように描かれているわけではないので、ひかるはそんなチューバにどうして夢中になれるんだろう、なんて具合に興味がそそられるというのもあるのかもしれません。

さて、この作品は吹奏楽部そのものを描いた話でもあるので、そこには勿論チューバ以外の楽器を担当する生徒達がいます。その中でも特に出番が多く与えられていて、単行本のキャラ紹介表にも載っているのが以下の4人。

部のアイドル的存在、アルトサックス担当の結衣。そんな彼女はいわゆるちょい腹黒系キャラなんですが、ひかるとは結構仲良くやっていて、微笑ましいシーンもちらほら。

結衣をライバル視していて、田舎から彼女を追ってきたホルン担当の亮子。結衣が田舎では怪力で恐怖を撒き散らしていただとか、本当は腹黒い性格であるだとか、そういったことを知る彼女は、何かと結衣の優位に立とうとしますが、一枚上手な結衣には歯が立たず……ちょっと応援したくなる、なかなか可愛い子です。ちなみに自分では気付いていないみたいだけど、胸は結衣よりかなり大きめ。そうか、ホル(スタイ)ンってことかとか考えた僕は最低ですね(←×

モテたい願望が強めなお気楽娘、トランペット担当の真紀。吹奏楽部に入ったのも、ある種のステータスのためなんて発言をしちゃう彼女ですが、割とアホっぽいので憎めないキャラに仕上がってます。2巻ではやや出番が少なめ。

吹奏楽部の星、トロンボーン担当の黒田くん。ひかるが憧れる奏者の息子。卓越した実力の持ち主でありながら、どうして普通の高校の吹奏楽部に所属しているのか……という謎は今巻で明かされます。ムード演歌が好きだったり、花見に抹茶を点てる道具一色を持参してきたりと、渋い趣味が魅力的。

僕は音譜を読む事すら出来ない類の人間なので、以前は音楽を扱った作品には興味が無かったんですが、最近はこの『ひかるファンファーレ』を始め、僕の心をくすぐる漫画が出てきて、ちょっとその手のジャンルにも関心を持つようになってきました。まあさすがに、今更何かしら楽器に触ろうと言う気力はありませんが……



田川ちょこさんのブログはこちら→"CHOCOCHI"
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『孤独のグルメ』ドラマCD vol.2が発売になりました。今回も秋葉原のアニメイトにて購入だったんですが、前回と違い発売から数日経っているにも関わらず何枚か在庫が。vol.1に比べると入荷数が多かったんだろうなあ。

大きいジャケット画像はキャラアニ.comで見られます。

ジャケットが江ノ島での食事のシーンなのに、江ノ島のエピソードは収録されてないぞ!とお怒りの皆さん(そんな人いない気もしますが)、ちょっと冷静になってもう1度イラストをよく見てみましょう。これ、本編でゴローちゃんが食べていたメニューとは違うんですね。まず、「ハマグリ3つで850円というのもなぁ」なんてことを言われていた焼きハマグリがテーブルに見えます。また、お盆の上のメインらしき料理が何らかの切り身で、これはゴローちゃんが食べていた江ノ島丼よりもむしろ、一緒に店に居合わせた老夫婦が食べていたものに近い気がします。
本編でのゴローちゃんの食事、そしてこのジャケットに鑑みるに「ああ、こう注文しておけば良かった」というゴローちゃんの妄想が具象化したとかそんな感じと見た!

以下、収録されている話についてのメモ書きみたいなもの。
そういえば、OPソングが独立したトラックとして収録されています。カラオケに入る日も近いな。

・『東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん』

原作には、休憩所の注意書きに「寝ないでください」とあるのをうとうとし始めたゴローちゃんが見てハッとするシーンがあるんですが、ドラマCDではカット。その分セッちゃん(休憩所に勤めるオバさん)の「ちょっとオジさん、寝ないでちょうだい!そこに書いてあるでしょ!」という台詞が増えていて、それを聞いていたゴローちゃんが「寝ちゃいけないんだった」と気付く……といった流れに変わっています。
変にモノローグで注意書きを読むよりは自然な感じでイイかなとは思うんですが、この台詞のせいでセッちゃんのイメージが結構キツイものになってしまいました。
どうでもいいんだけど、ゴローちゃんがマーくんのお母さんのお尻を横目で見てるシーンが完全カット。「俺は煙草を吸いながら、彼女の尻を見ていた」ぐらい言ってくれると信じていたのに……



・『東京都渋谷区百軒店の大盛り焼そばと餃子』

ストリップ劇場が潰れていて、結構残念そうなゴローちゃんに吹いてしまった。

何度も読んでいる漫画に音声が付くと、どうしても違和感を覚える部分もあるとは思うんですが、個人的にはこのエピソードに登場する、餃子を焼くオジさんの声が若くて力強い点がちょっと引っかかりました。もう少し歳が行って落ち着いた感じかなー、と思ってたので……まあ大したアレではないです。何度か聴いている内に抵抗無くなってきましたしね。



・『東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食』

冒頭で、田中さんの小松菜(原作では230円。オーガニック的な何か……)が登場。そうかー、ちゃんとした契約農家だったのか。

さて上で音声云々と書いてますが、最も違和感があったのが本エピソードに登場する、自然食レストランのお姉さんの声でした。何だか若々しくて、妙に気さくに聞こえるのです。とてもじゃないけれど、原作に出てきた「客を見下ろしているような」あの陰気な顔をした女性の声だとは思えません……きちんと店員教育を受けた、スマートなお姉さんといった感じ。

他に気になった点としては、大根の糠漬けが、何故か粕漬けになっていたこと。ここを変えることに何らかの意味があるんでしょうか。自然食には疎いので、イマイチ分からない……
あとアレ、「子供の頃キライだった味」というのはこの"おまかせ定食"全般を指すものだと思ってたんですが、ドラマCDでは「そうだ、ひじき……これは子供の頃キライだった味だ」なんて、ただひじきが嫌いだった子供みたくなっちゃってますね。
そして、ここは原作通りですが、"イワシと大根のカレーライス"を注文するゴローちゃん。"イワシと野菜のカレーライス"とは別物なのかなあ。

・『東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ』

「トホホ 渚ゆう子……か」がカット!勿論『京都慕情』も流れてきません。これは渚ゆう子さんのファンと『孤独のグルメ』ファンを兼ねている人には、とても辛い展開ですね……と、渚ゆう子さんのことを全く知らない世代の僕が言ってみます。



・『東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司』

「日本のハンバーガーショップってなんでこんなにガキ臭いんだ」とは、中学生や高校生で溢れ返っている駅付近にあるマックを指しての台詞。そうそう、この店は若い人がたくさんいるんですよね。サンロードのマックよりは席が取り易かったので、僕も中高生の頃は時折利用していた記憶があります。

店員に大トロとアワビを頼んでみたところ、返事してもらえない我らがゴローちゃん。すると他のオバさんのところには大トロとアワビが渡されて……これを見たゴローちゃんの焦り方というか何というかが非常に面白い。「おっ……ちょっ……」なんて、原作のそれを遙かに上回る必死さが感じられるのです。
原作のこのエピソードではゴローちゃんのキャラクターがまだ固まっていないのか、ややニヒルさが強いように思うんですが、ドラマCDではすっかりテンパってしまっていて、親しみ深いオッサンになっていてイイですね。逆に、ゴローちゃんの隣に座ったオバさんは妙に嫌味なキャラになってしまってますが。

ところで「タコハダメ」な外人の声優って、呉さんの人と一緒なのかな?呉さんみたく、もっと胡散臭いのを期待してたんですが。



・『京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼き肉』

ついに来ました「うおォン」。ドラマCDが発売されるというのを知った時、聞いてみたい台詞としてパッと思い浮かんだのがこれだったので、ついに……感慨深いです。

小山力也さんのコミカルな演技が、ご飯を口にした時の喜びようや、1人焼き肉の忙しさについ笑ってしまうところなどに非常にマッチしていて、原作以上にゴローちゃんに親しみを覚えたエピソードでした。

どうでもいいけど、店員の態度が偉そうでイラッとします(←×



ジャック・バウアー風のアレは、きっと誰かが面白い感想を書いてくれるだろうから割愛。一言しておくと、「タコハダメ」な外人は髭面のせいで中東の人っぽく見えるから、単なるスパイとかじゃなくてもっと過激派なこう……アレとして捉えるかなあ、なんて思ってたんだけどさすがに無理か。

というわけで、相変わらず突然声が裏返るゴローちゃんがとても親しみ易い一品でした。第1弾を購入した人なら間違い無く買ってるとは思いますが、『孤独のグルメ』のファンアイテムとしてはとてもイイ出来だと思います。

関連:ドラマCD! そういうのもあるのか(『孤独のグルメ ドラマCD』)
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