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おちけん

漫画アクションにて連載されていた4コマ漫画の単行本。
立川大学落語研究会に所属する3人娘の奮闘を描いた作品です。とっくに発売されていたのに気付かなかった……何でだろ。

試読はこちらで。

落語がテーマになっていますが、作中で取り上げたネタに関してはフォローが入りますので、その辺りの知識が無くても十分楽しめるんでないかと思います。また時折、落語そのもののネタと4コマ内のオチとの絡みを説明してしまっている話なんかもありますが、説明そのものがまた面白いので、興醒めしてしたりって事も無いんじゃないかと。

また、3人娘の中で特に主軸となる茶子に関してはちょっとした「物語」があり、それも上手く落語と掛け合わさっています。
茶子はマチ子の祖父の噺家・鯉太郎師匠に「モノになるかも」なんて具合に目をかけられている程の女の子ですが、人前に出ると完全に固まってしまう性質の持ち主。それは彼女の家庭環境、落語への傾倒のきっかけから来ているものなのですが、その欠点を「子別れ」(特に三部ある内の下「子は鎹」)と言う噺を通じて克服し、一皮むけていく様子は読み応えがありました。
勿論他の2人のキャラクター、また彼女達を取り巻く状況も味があります。

ところで、4コマらしくクスッと笑えるところは抑えつつ、それでいて人の心、人情の機微もさらりと描いてしまえるのは川島よしおさんの凄いところですね。
通常の漫画にあるような、大ゴマや変則的な形のコマでの描写から得られる視覚的なキャラの感情の変化よりも、もっと感覚的なものがそこにはあるような気がします。コマの大きさそのものはが変わらないからこそ、人物の感情の動きが素直に感じ取れるのかな。ただ他の4コマだとこんな風に感じる事って少ないので、技術的なアレなのかもしれません。まあ単純に僕の好みの問題かもしれませんが。

そんなこんなで、「子は鎹」と茶子の相違点にちょっとした切なさを感じたりもしますが、それでも彼女自身は意図せず落研と部員の鎹になれているわけで、その点には何だか嬉しくなってしまいますし、またこの漫画と僕ら読者との間を繋いでいるのも彼女である事を思うと、茶子と落語の出会いは幸せなものだったんじゃないかなあ、なんて感じてしまう僕です。

川島よしおさんのサイトはこちら→"川島堂"
テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
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