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くおんの森(1)

子供から大人まで、道行く誰もが、本を読みながら歩く程に書物に親しんでいる不思議な町、栞ヶ浜。そんな栞ヶ浜に引っ越してきた高校生の少年・魚住遊紙(表紙・左)は、祖父も通ったという栞ヶ浜学園で、本の記憶ともいうべき"文字"を喰う紙魚(表紙の空飛ぶ魚)を飲み込んでしまいます。
突然の事に困惑する彼の前に現れたのは、モリビト(「森」を構成する3つの木を「本」に置き換えて、モリと読ませる造語に、「人」)と名乗る少女。本と人とを守(も)るという彼女との出会いによって、遊紙少年は色々と不思議な出来事に巻き込まれていきます……と言った感じの漫画です。

日常と非日常の入り混じった、ファンタジックかつややレトロな世界観が魅力的。モリビトが住まう「モリ」は、誰しも1度は訪れる、皆の中に在る場所であり、「人が本を手にとる時 それは本に呼ばれているのだ」との事で、日常世界との地続き感がたまりません。
新たな本を開く時の胸の高鳴り、それを読み進めている間の現実からの一時的な遊離、そして全ての頁を繰り終えた時に訪れる余韻と、一抹の寂しさ。確かに言われてみれば、何らかの書物を手に載せた時にはもう、「モリ」への扉は目の前にあるのかもなあ。

個人的には、絵もとても好みです。人物は割とシンプルに描かれていますが、背景の描き込みは時々かなり細かめ。台詞の量も多めだし、B6サイズよりも大きめの版で読めたら嬉しかったかもしれない。
全体的に影の色濃いシーンが多く、そのせいかとても落ち着いた雰囲気が醸し出されていて、それがまた話に合っているのがイイのです。

モノローグを交えた会話の運び方が独特なので、そのテンポを掴むまでに少し時間がかかるかもしれませんが、1度流れを呑み込んでしまえば、その間を楽しめるようになり、作品の更なる広がりがそこに見えてくる……ような気がします。いわゆる行間を読み解く、その導入を台詞が上手く果たしてくれている、といった感じかな。

さて、上で人物は割とシンプルに描かれていると書きましたが、だからこそ滲み出る可愛さというのもあるわけです。女性キャラは今のところ少なめなので、まだまだ油断は出来ませんが、僕の1推しはやはりモリ様です(表紙・右。モリビトの事です)。
何気にちょこちょこと服装や髪型が変わっているので、ちょっとしたファッションショーみたい。単行本の表紙を外すと色々な格好のモリ様が見れるので、気になった方は是非ご購入をば。とらのあなではカバー裏と同様の柄のブックカバーなんかが付いてきてお得です。

釣巻和さんのサイトはこちら→"雨花"
テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
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